今年の紅葉はいつ見に行けばいいのか。その材料が、9月上旬にそろいました。気象各社のうち2社が、2026年の紅葉見頃予想の第1回を発表しています。
先に言ってしまうと、今年は「平年より遅い」方向でそろっています。去年と同じ感覚で予定を組むと、まだ緑のままの山を見に行くことになりかねません。この記事では、発表された予想日を地域別・スポット別に整理して、いつ出発すればいいのかを具体的に落とし込みます。

週末に紅葉見に行こうって話してたけど、今年っていつが見頃なの?

それがね、今年は遅いのよ。ウェザーニューズが9月3日に出した予想だと、全国的に平年より遅いか、やや遅い見込みなの。
先に答えだけ
- 2026年の紅葉は全国的に平年より遅いか、やや遅い見込み(ウェザーニューズ・2026年9月3日発表)
- 京都・嵐山は11月24日頃、東京・高尾山と愛知・香嵐渓は11月22日頃
- 東京のイチョウは11月29日頃、大阪は12月4日頃で、こちらは「平年並み」(日本気象・2026年9月2日発表)
- 遅れる理由は残暑。9月下旬以降も気温が平年より高い見通しのため
- ただし葉の状態は良好で、色付き自体は鮮やかになると予想されている
- この予想は第1回。10月以降に第2回・第3回が出るので、出発の2週間前に必ず見直すこと
【前提】紅葉の見頃は「気温」で決まる
紅葉の予想は、勘や去年の実績で出しているわけではありません。日本気象株式会社は、気温の低下と葉の色付きの関係にもとづく独自の予測式を使って見頃日を算出している、と発表資料のなかで説明しています。
つまり秋の気温が高ければ、それだけ見頃は後ろにずれるという単純な話です。今年の残暑がそのまま予想に反映された、と考えれば分かりやすいと思います。
もうひとつ、同社はイチョウはモミジより高めの温度で色付くため、見頃が早まる傾向があると説明しています。同じ公園でも、イチョウ並木が先に黄色くなって、モミジは後から赤くなる。この順番を知っておくと、行く場所の選び方が変わります。
【本題】2026年 主要スポットの見頃予想日
ウェザーニューズが2026年9月3日に発表した第一回予想から、主要スポットの見頃予想日を抜き出したものが下の表です。
| スポット | 都道府県 | 見頃予想日 |
|---|---|---|
| 大雪山旭岳 | 北海道 | 9月14日頃 |
| 山形蔵王 | 山形県 | 10月17日頃 |
| 上高地 | 長野県 | 10月21日頃 |
| いろは坂 | 栃木県 | 10月31日頃 |
| 宮島 | 広島県 | 11月19日頃 |
| 高尾山 | 東京都 | 11月22日頃 |
| 香嵐渓 | 愛知県 | 11月22日頃 |
| 嵐山 | 京都府 | 11月24日頃 |
北海道の大雪山旭岳が9月14日頃というのが目を引きます。日本の紅葉はもう始まっていると言っていい時期です。そこから約2か月半かけて、南下しながら京都に届くイメージになります。
【地域別】北海道から九州までの見頃時期
スポット単位ではなく、エリア全体でいつからいつまでが紅葉シーズンなのかを見ると、こうなります。
| エリア | 見頃の時期 |
|---|---|
| 北海道 | 9月中旬〜11月上旬 |
| 東北 | 10月上旬〜11月下旬 |
| 関東 | 10月中旬〜12月中旬 |
| 九州 | 11月上旬〜12月中旬 |
関東と九州の終わりが12月中旬まで伸びているのがポイントです。紅葉は11月のもの、という感覚だと後半を丸ごと逃します。とくに平野部の見頃は、例年より後ろに構えておいたほうが安全です。
【重要】2社の予想は、実は少しズレている
ここが今年の読みどころです。同じ時期に出た2つの予想が、微妙に違うことを言っています。
| 発表元 | 発表日 | 全国の見立て |
|---|---|---|
| ウェザーニューズ | 2026年9月3日 | 広い範囲で平年より「遅いかやや遅い」 |
| 日本気象株式会社 | 2026年9月2日 | 「平年並み」または「遅い」ところが多い |
日本気象株式会社の予想では、東京が11月29日頃、大阪が12月4日頃で、いずれも「平年並み」という評価です。一方で札幌や長野では平年より9日以上遅れると見ています。全国一律に遅いのではなく、内陸や北のほうで遅れが大きいという読み方です。
2社の言い方は違いますが、「平年より早まる」と言っている社はひとつもない点は共通しています。ですから計画を立てるときは、平年の見頃日に数日から1週間ほど足しておくと外しにくくなります。
【裏取り】気象庁の「かえで紅葉日」平年値と去年の実績
民間の見頃予想とは別に、気象庁も各地の気象台でかえでの紅葉日を観測・公表しています(気象庁「生物季節観測の情報」かえで(紅葉))。気象台の標本木の葉がほぼ紅く色づいた最初の日を記録したもので、名所の「見頃」とは物差しが違いますが、その街で毎年どのくらいの時期に色づくかを見るにはいちばん確かな数字です。
| 地点 | 2025年の紅葉日 | 平年(観測日と平年差から算出) |
|---|---|---|
| 仙台 | 11月20日 | 11月21日頃 |
| 新潟 | 11月18日 | 11月15日頃 |
| 金沢 | 11月25日 | 11月24日頃 |
| 東京 | 11月23日 | 11月28日頃 |
| 名古屋 | 11月25日 | 11月28日頃 |
| 広島 | 11月27日 | 11月22日頃 |
| 大阪 | 12月4日 | 12月1日頃 |
| 京都 | 12月10日 | 12月5日頃 |
| 福岡 | 12月1日 | 12月1日頃 |
気象台は市街地にあるので、ここに並ぶ日付は山の名所より遅めに出ます。たとえば高尾山の見頃予想(11月22日頃)より、都心の東京の平年(11月28日頃)のほうが後です。街なかの公園や並木の紅葉を見に行くなら、こちらの平年値のほうが感覚に近いはずです。
また、気象庁の平年値では東京の11月の平均最低気温は8.8℃です(気象庁 東京の平年値)。前半で触れたとおり見頃は気温の下がり方で決まるので、都心で朝晩が10℃を下回るのが平年なら11月に入ってから、という点も目安になります。
【意外】遅い年は、色がきれいになる可能性がある
遅れると聞くと質も落ちそうに思えますが、ウェザーニューズは逆の見立てを出しています。夏の天候の影響で広範囲で葉の状態は良好で、鮮やかな色付きが期待できる、としています。
理屈としては、気温が高くても晴れた日の朝晩には放射冷却で冷え込むため、色付きに必要な条件そのものは整うという説明です。日中の暑さだけを見て諦める必要はない、ということになります。
【注意】この予想は、これから2回は更新される
今回発表されたのは第1回です。9月上旬時点の気温予測にもとづいた数字なので、10月以降の実際の冷え込み方しだいで前後します。
各社は例年、10月に第2回、10月下旬から11月にかけて第3回と、シーズン中に予想を更新していきます。日本気象協会(tenki.jp)も紅葉見頃時期の情報ページを開設していて、シーズン中は現地の色付き状況が随時反映されます。
- 9月中:第1回予想でおおよその時期を決め、宿と交通を押さえる
- 10月中旬:第2回予想で日程を微調整する
- 出発2週間前:最新予想と現地の実況を確認する
- 出発3日前:天気予報で雨と風をチェックする(強風のあとは一気に散ります)
【実用】遅い年の紅葉狩りで気をつける5つのこと
- 宿と車の確保は今:見頃予想が報道された直後から、有名スポット周辺の宿は埋まり始めます
- 防寒を1段階強める:11月下旬から12月の山は朝晩が冷えます。手袋とカイロを前提に
- 日没が早い:11月下旬の関東は16時半頃には暗くなります。撮影目的なら午前中の到着が無難です
- 渋滞は平年どおり起きる:見頃が遅れても連休は動きます。10月の3連休と重なる場合はとくに早出を
- 運転するなら時期に注意:秋の全国交通安全運動の期間は取り締まりが強化されます
日程がどうしても12月に食い込む場合は、紅葉とイルミネーションを1日でまとめてしまうのも手です。年末年始の休みの並びから逆算して、11月最終週に一度出かけておくと動きやすくなります。
よくある質問
2026年の紅葉は結局いつが見頃ですか?
エリアによって1か月以上違います。北海道は9月中旬から11月上旬、東北は10月上旬から11月下旬、関東は10月中旬から12月中旬、九州は11月上旬から12月中旬が目安です(ウェザーニューズ・2026年9月3日発表)。京都・嵐山は11月24日頃、東京・高尾山は11月22日頃と予想されています。
紅葉が遅れると、色はきれいじゃなくなりますか?
今年に関しては、ウェザーニューズが「広範囲で葉の状態は良好で、鮮やかな色付きが期待できる」との見通しを示しています。気温が高くても晴れた日の朝晩は放射冷却で冷え込むため、色付きに必要な条件は整うという説明です。遅れることと、色が悪くなることは別だと考えて差し支えありません。
紅葉の見頃予想は、どこで最新版を確認できますか?
ウェザーニュースの紅葉情報ページ、日本気象協会(tenki.jp)の紅葉見頃時期ページなどで随時更新されます。今回の発表はいずれも第1回で、10月以降に第2回・第3回が出るのが例年の流れです。出発の2週間前にもう一度確認するのが確実です。
まとめ
- 2026年の紅葉は平年より遅いか、やや遅い。早まると言っている社はない
- 嵐山11月24日頃、高尾山・香嵐渓11月22日頃、宮島11月19日頃、いろは坂10月31日頃
- 東京のイチョウ11月29日頃、大阪12月4日頃。12月に食い込むエリアがある
- 遅れの原因は残暑。ただし葉の状態は良好で、色付きは期待できる見通し
- 第2回・第3回の予想が出るので、出発2週間前に必ず見直す
- 気象庁のかえで紅葉日の平年は東京11月28日頃、京都12月5日頃。街なかの紅葉はこちらが目安
「11月の連休あたりに行けばいいだろう」で動くと、今年は少し早すぎます。手帳に書き込むなら、例年より数日から1週間うしろにずらしておく。それだけで、当たり年の紅葉をちゃんと見られる確率が上がります。

12月でもまだ見られるってのが、なんか得した気分だな。

でしょう。今年は焦らなくていい年なのよ。あとは10月の第2回予想を見て、日にちを詰めましょうね。
気象庁の「紅葉日」と、見頃予想の日付は何が違いますか?
気象庁の紅葉日は、各地の気象台にある標本木(かえで)の葉がほぼ紅く色づいた最初の日を記録したものです。民間各社の見頃予想は、名所ごとに見頃を迎える時期を予想したものです。気象台は市街地にあるため、山の名所より紅葉日が遅く出る傾向があります。東京の平年は11月28日頃です。
参考リンク(一次情報)
- ウェザーニュース 紅葉情報2026(ウェザーニューズ・2026年9月3日 第一回紅葉見頃予想)
- 日本気象株式会社「2026年第1回 紅葉・黄葉見頃予想を発表」(2026年9月2日)
- 日本気象協会 tenki.jp 紅葉見頃時期・天気情報 2026