秋の食卓といえばサンマ。けれど「今年もまた高いらしい」という話を、もう何度も聞いた気がしませんか。2026年のサンマは、調査を始めた2003年以降でもっとも来遊量が少ない見通しと予測されています。
この記事では、水産研究・教育機構や水産庁が公表した数字をもとに、2026年のサンマがどんな状況なのか、価格はいつごろ落ち着くのか、小ぶりなサンマをどう選べばいいのかを整理しました。

初競りで1匹21万円って見たんだけど、あれ本当?さすがにネタでしょ?

本当よ。2026年7月の札幌の初競りで1キロ111万2000円、1匹あたり21万6000円という値がついたの。ただし初競りは毎年ご祝儀相場だから、そのまま店頭価格になるわけじゃないわ。

じゃあ普通に買う分には、そこまで高くないってこと?

残念ながら、平年よりは高くなる見込みね。ただ「いつ買うか」で差が出るから、そこを知っておくと家計にはやさしいの。
先に結論から伝えるよ!
- 2026年は調査開始以来もっとも少ない見通し
- 初競りは1キロ70万円。原因は資源量と回遊ルートの変化
- 買い時は水揚げが増える時期。小ぶりでもおいしく食べられる
2026年のサンマは「調査開始以来もっとも少ない」見通し
水産研究・教育機構は2026年7月29日、2026年度のサンマ長期漁海況予報を公表しました。8月から12月までの漁期を対象とした予測です。
その内容によると、漁期中に日本近海へやってくるサンマの量は2025年を下回り、調査を始めた2003年以降でもっとも少ない見通し。推定分布量は42.9万トンとされています。さらに、平均サイズも前年と比べて一回り以上小さくなるとみられています。
「少ないうえに小さい」——これが2026年のサンマを一言で表した姿です。
| 項目 | 2026年の見通し |
|---|---|
| 推定分布量 | 42.9万トン |
| 来遊量の水準 | 2003年の調査開始以降で最少の見通し |
| 魚体サイズ | 前年より一回り以上小さい傾向 |
| 日本の漁獲枠 | 9万1554トン(前年比約4%減) |
| 予報の公表元 | 水産研究・教育機構(2026年7月29日) |
初競りは1キロ70万円|2026年の価格はどう動いたか
不漁の影響は、夏の初競りの時点ではっきり表れていました。
- 2026年7月9日 北海道・釧路:1キロ44万円(過去最高値)
- 2026年7月10日 東京・豊洲市場:1キロ70万円(2年前の50万円を更新し最高値)
- 札幌:1キロ111万2000円、1匹あたり21万6000円
ただし初競りの価格は、その年の話題性を含んだご祝儀相場です。実際の店頭価格とは切り離して考える必要があります。
とはいえ、初物のサンマが1匹4000円前後で店頭に並んだという報道もあり、「庶民の魚ではなくなった」という声が出ているのも事実です。

70万円って、もはや魚の値段じゃないよね。

初競りはご祝儀相場だから別物よ。店頭価格とは切り離して見て。
なぜサンマは獲れなくなったのか
原因はひとつではなく、複数の要因が重なっていると考えられています。
1. 海水温の上昇で回遊ルートが変わった
サンマは冷たい水を好む魚です。日本近海の海水温が高くなると、サンマの群れは水温の低い沖合や北側へ回遊ルートをずらします。日本の漁船が届く範囲から遠ざかってしまうため、同じ努力をしても獲れる量が減ります。

獲れない理由がひとつじゃないんだな。

資源量も回遊ルートも変わっているの。だから今年だけの話ではないのよ。
2. 資源量そのものが減っている
回遊ルートの問題だけでなく、北太平洋全体のサンマの資源量自体が長期的に減少傾向にあります。分布量の推定値が調査開始以来の最低水準になったのは、この影響が大きいとみられます。
3. 公海での漁獲競争
サンマは日本の排他的経済水域だけでなく、公海でも漁獲されます。複数の国・地域が公海で操業しており、日本沿岸に到達する前に漁獲される分が増えたことも、国内の水揚げ減少の一因として指摘されています。
こうした状況を受け、水産庁は2026年の日本の漁獲枠を前年より約4%少ない9万1554トンとする案を公表しました。資源を守りながら獲る、という方向にかじを切っている形です。
サンマが安くなるのはいつ?買い時の考え方
例年、サンマの価格は次のような流れをたどります。
| 時期 | 相場の傾向 | ひとこと |
|---|---|---|
| 7〜8月 | 非常に高い | 流し網漁の初物中心。ご祝儀相場も乗る |
| 9月上旬〜中旬 | 徐々に下がる | 棒受網漁が本格化。数が出始める |
| 9月下旬〜10月 | その年のいちばんの買い時 | 水揚げのピーク。脂も乗る |
| 11月以降 | 再び上がる | 漁期の終盤。数が減る |
2026年も基本的な流れは同じと考えられます。狙うなら9月下旬から10月。ちょうど秋のお彼岸を過ぎたあたりから、スーパーの特売に並ぶ機会が増えてくる時期です。
ただし今年は絶対量が少ないため、「例年の底値まで下がる」と期待しすぎないほうがいいでしょう。安いタイミングを狙うというより、納得できる価格が出たときに買うという構えが現実的です。
小ぶりなサンマをおいしく食べるコツ
2026年のサンマは小型化が予測されています。小さいサンマは脂の量が控えめになりがちですが、選び方と調理を少し変えるだけで印象は大きく変わります。
選ぶとき
- 口先が黄色いものは脂が乗っているサインとされます
- 背中が盛り上がって太い個体を選ぶ。同じ長さでも身の厚みで差が出ます
- 目が濁っていない、体表に張りがあるものが鮮度良好
- 解凍ものは価格が安定しやすく、味の当たり外れも小さめ
調理するとき
- 塩焼きは焼く15分前に塩を振る:水分が抜けて身が締まり、小ぶりでも味が濃くなります
- 脂が少ないなら蒲焼きや竜田揚げに:油を補う調理法のほうが満足感のある仕上がりになります
- 三枚おろしにして炊き込みご飯:数が確保しにくい年こそ、少量で家族分に広がる料理が便利
まとめ
- 2026年のサンマは2003年の調査開始以降で最少の来遊量となる見通し(推定分布量42.9万トン)
- 魚体は前年より一回り以上小さい傾向
- 日本の漁獲枠は9万1554トンで前年比約4%減
- 初競りは豊洲で1キロ70万円と最高値を更新したが、これはご祝儀相場
- 買い時は例年どおり9月下旬〜10月。ただし例年の底値までは期待しすぎない
秋の味覚はサンマだけではありません。2026年の新米は例年どおりの時期に出回る見込みですし、芋・栗・かぼちゃの秋スイーツも9月から本格化します。サンマが手強い年は、ほかの旬に少し寄りかかるのも手です。
よくある質問
2026年のサンマはなぜ高いのですか?
日本近海への来遊量が少ないためです。水産研究・教育機構の2026年度サンマ長期漁海況予報では、推定分布量が比較可能な2003年以降で最も少ない水準と見込まれています。
サンマは安くなりますか?
漁が本格化する9月下旬から10月にかけて、初期よりは落ち着く見通しです。ただし来遊量そのものが少ないため、平年並みまで下がるかは不透明です。
小ぶりなサンマはおいしくないのですか?
サイズと味は別です。目が澄んでいて口先が黄色く、身に張りのあるものを選べば、小ぶりでも十分においしく食べられます。
参考にした資料
- 水産研究・教育機構「サンマ関連情報」(2026年度サンマ長期漁海況予報の原資料)

小さいサンマでも、塩を早めに振ればおいしくなるんだ。知らなかった。

15分前が目安よ。水分が抜けて身が締まるから、小ぶりな年ほど効いてくるわ。

9月下旬まで待つって決めた。それまでは月見バーガーでしのぐ!

それも立派な秋の楽しみ方ね。旬は待つほど値ごろになる——今年のサンマは、そのことを思い出させてくれるわ。

以上ほのかでした!