駅前に、いつのまにか麻辣湯(マーラータン)の店が増えている——2026年、多くの人がそう感じているはずです。
渋谷トレンドリサーチの2026年夏の調査でも、麻辣湯は流行食べ物2位(15.6%)にランクイン。タピオカや唐揚げに続く”次の一大ブーム”として語られています。この記事では、ブームが続く理由と、初めての人向けの注文手順をまとめます。

マーラータン、頼み方がわからなくて店に入れないんです…

具を自分で取って、量ってもらって、辛さを言うだけ。手順さえ知れば簡単よ。
麻辣湯とは
麻辣湯は、中国・四川省発祥のスープ料理です。しびれる辛さの「麻(マー)」と、直接的な辛さの「辣(ラー)」を効かせたスープに、好きな具材と麺を入れて食べます。
日本のラーメンとの決定的な違いは、具材を自分で選ぶという点。メニューから完成品を選ぶのではなく、量り売りの具材を自分でトレーに取り、辛さとしびれの強さを指定して仕上げてもらう——という買い方をします。
日本での歴史をたどると
麻辣湯は突然現れたわけではなく、約20年かけて土壌がつくられてきました。
| 年 | 出来事 |
|---|---|
| 2007年 | ラーメン評論家・石神秀幸氏が渋谷に『七宝麻辣湯』を開店 |
| 2018年 | 中国の大手チェーン『楊国福麻辣湯』が池袋に出店 |
| 2022〜2025年 | 新規開業が加速。コロナ禍以降に人気が急上昇 |
| 2026年 | 専門店の開業がさらに増加、「第2次ブーム」へ |
コロナ禍以降、中華ジャンル全体では新規開業が減少しているにもかかわらず、麻辣湯だけは増え続けているのが特徴です。
参考:ブームから食文化へ定着か 「麻辣湯」専門店が急増する理由(Yahoo!ニュース エキスパート)
ブームが続く4つの理由
1. 野菜がたっぷり食べられる
具材の中心は野菜ときのこ類、そして春雨。「ラーメンほど重くないのに満たされる」というポジションが、罪悪感なく外食したい層にはまりました。
2. カスタムできる自由さ
食の価値観が「量より満足感」「定番よりカスタム」へ移っているなかで、麻辣湯は具材も辛さもしびれも自分で決められる。同じ店に何度通っても違う一杯になるため、飽きが来にくい構造です。
3. 見た目の彩りが良い
赤いスープに、緑・白・オレンジの具材が並ぶ画は、そのまま写真映えします。SNSでの拡散力が高いことが、出店の加速をさらに後押ししました。
4. 香りが集客装置になっている
店の前を通ると漂う、スパイスと油の香り。これが「なんとなく入ってしまう」導線をつくっており、立地さえ確保できれば集客が読める業態になっています。
初めての注文ガイド
初めての店で戸惑いやすいのはここです。手順に沿えば迷いません。
- トレーとトングを取る……入口付近に置かれています
- 具材を選ぶ……量り売り。まずは5〜7品程度が適量です
- 麺を選ぶ……春雨が定番。太さや、ラーメン麺を選べる店もあります
- レジで重さを量ってもらう……ここで価格が決まります
- 辛さとしびれを指定する……ここが最重要(下記)
- 席で待つ……番号で呼ばれます
辛さ・しびれの選び方
麻辣湯では、「辣(辛さ)」と「麻(しびれ)」を別々に指定できる店がほとんどです。
- 初回は「辛さ1・しびれ0〜1」から。多くの店で「1」でも十分な刺激があります
- しびれ(花椒)は好みが大きく割れる要素です。苦手な可能性があるなら、初回は0で
- 辛さは後からラー油の追加で足せる店が多いですが、引くことはできません
予算の目安
具材の量で変わりますが、1,000〜1,500円前後に収まることが多い価格帯です。取りすぎると2,000円を超えることもあるので、最初は控えめに取り、足りなければ次回増やすのが安全です。
ブームの先行きは
一方で、専門店の乱立を受けて「ブームの終わりはすでに始まっているのでは」という指摘も出ています。「麻辣湯」を名乗るだけの品質の低い店が増えれば、業態全体の評価が下がるという懸念です。
参考:タピオカ、唐揚げの”次”になる…?(東洋経済オンライン)
ただ、タピオカのような単品ブームと違い、麻辣湯は「日常的に食べられる食事」である点が異なります。ブームが落ち着いたあとも、定食やカレーのような定番として残る可能性は十分にあるとみられています。
まとめ
- 麻辣湯は四川発のカスタム型スープ料理。約20年かけて日本に定着
- 人気の理由はヘルシーさ・カスタム性・映え・香りの4点
- 初回は具材5〜7品、辛さ1・しびれ0〜1から試すのがおすすめ
- 乱立への懸念はあるが、日常食として定着する可能性も高い

自分だけの一杯って感じでテンション上がる!

初回は辛さ1・しびれ0からね。あとから足せるけれど、引くことはできないから。